第19回ワークショップ「古民家でまったり素敵な時間」のご報告

兵庫県・県政150周年記念事業の助成を受けて開催させていただいた、紡の第19回ワークショップ「古民家でまったり素敵な時間」が11月17日(土)に無事に終了しました。通常の紡のワークショップは古民家の改修作業とおくどさんなどを使った田舎料理作り体験などが中心になっていますが、今回はその拡大版として丸一日古民家の魅力を体験していただくために、「改修作業」「料理教室」「ミニライブ」、そして「お試し移住お泊まり会」を実施しました。

【古民家改修作業】
まずは、現在手がけさせていただいている中野間の古民家の中で、一番傷んでいる寄宿舎の2階部分の床張り作業に取り掛かりました。この寄宿舎は、かつて隣の敷地に建てられていた播州織工場ののこぎり屋根(屋根が、明かり採りのためにのこぎり状になった建物の総称)で働いていた女工さんたちが生活をしていた建物で、1階が共同の台所、2階部分の3部屋が寄宿舎として使われていたそうです。
今回の作業は、紡のメンバーでもある太田工務店株式会社の太田さんに指導していただきながら、床の歪みを測っていく作業です。レーザー墨出し器というあまり見たことのない機械を使って、差し金を使いながらどの部分がどれぐらい傾いているのかを計測していきます。大工の仕事は基本的にメートルやセンチではなく寸や尺の尺貫法なので、差し金の使い方から丁寧に教えてもらいます。その数値に合わせて床板の台座となる角材を敷き詰めていきますが、この日はその作業までで終了となりました。参加者の中には、現在開業予定中の店舗の改修作業を行っている方もおられたので、きっとこれらの体験が役に立つことだろうと思います。

【料理教室《肉まん作り》】
それと同時進行で、1階の台所では来年にカフェで調理の担当をする予定の水野さんにご指導をいただいて、肉まんづくりの料理教室が開催されました。豚まんだけではおもしろくないということで、海鮮の具も用意し、豚まんと海鮮まんの2種類を作ることになりました。
生地をこねて餡を包んでいきますが、この作業をしっかりしておかなければ蒸し上がったときに中身が出てしまいます。一見簡単そうに見えて、お店で売っているような形に整えるのは実はとてもむずかしい。皆でワイワイ言いながら、いろんな形の肉まんができあがりました。それをおくどさんで沸かしたお湯の上に蒸し器を乗せて蒸し上げます。肉まんはやはりアツアツをフハフハ言いながら食べるのが美味しいので、蒸し上がったものから順番に参加者に提供されました。手作りならではのたくさんの具入の肉まんで、とても美味しかったので5〜8個ぐらいぺろりと食べてしまいました。

【スライド上映会】
あっという間に午前中が過ぎて、午後からは加西市の「虹の郷にしありた」の皆様25名が紡の活動の視察に来てくださいました。ミニライブに先立って、スライドを使ってこれまで紡が取り組んできた過去の改修作業やイベント開催の紹介をさせていただきましたが、発足から約1年9ヶ月の活動で様々なことに取り組んできたことを改めて振り返る良い機会となりました。当日紹介させていただいた動画は下記のサイトで公開していますので、是非見てみてください。

【古民家ミニ・ライブ】
引き続き、神戸・加古川方面のライブハウスなどでライブ活動を行っている幸田竹生さんの古民家ミニライブが開催されました。フォークやブルース、ロックなど、幅広いジャンルの音楽を手がける幸田さんですが、楽しいトークも魅力のひとつです。瀬戸内海の春の風物詩・いかなごの釘煮を歌った曲など、皆さんの心に残る歌を披露してくださいました。普段、使われることがなくなってしまった古民家に再び人が集まり、畳の上に座りながら聞く生の音楽はとても心地よい時間でした。「いかなごの歌」はYouTubeでも聞くことができます。

【お試し移住お泊まり会】
ミニライブ終了後、昼の部は16時で一旦終了となりました。夜の部は加美区鳥羽の別の古民家に移動です。茅葺屋根をトタンで囲った囲い屋根が素敵な多可町の伝統的な古民家で、隣接して大きな倉庫や駐車場があるので様々な活用方法が考えられる魅力的な物件です。
夜の部は、多可町で長年生活をしてきた地元の人たちやこの地に移住してきた人たち、そして現在移住を検討しておられる人たちがここでの暮らしを語り合い、人と人との繋がりを創ることを目的としています。昼間のワークショップはこれまでにも何度も開催していますが、やはり実際に生活をしている人と本音で話ができるのはこういった機会がないとなかなか難しいのではないかと思います。逆に言うと、越してくる前に地域の中に知り合いができると、不安のいくつかは解消されるかもしれません。
夜の部の参加者は19名の大所帯でしたので、食費は皆で折半にしてカニ入りの豪華ちゃんこ鍋4つご用意しました。そして、地元のお酒などを飲みながら古民家の活用方法やこのまちでの暮らしのこと、今後の夢などを語り合い、楽しい時間を過ごすことができました。一緒にお泊りをしてくださった移住検討者からは、「移住に対して、理想だけではなく現実的な厳しさなども知ることができてとても参考になった」「多可町は魅力的で素敵な人が多い」「あたたかくて居心地のいい時間を過ごせた」などの感想をお聞きしました。
今後もこうした取り組みを通して、町内で使われなくなった古民家やまちの魅力の発信ができればと願っています。

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