第3弾(古民家屋根の改修編)に夏休み企画として「親子で楽しめる竹から作るそうめん流し体験!」が盛大に行われました。
紡は今回もサポートとして4名でお手伝いしました。
遠くは滋賀、群馬、埼玉、岡山、地元からもたくさんの親子連れ、また、3世代ご家族や、第1弾からの顔なじみの頼れる面々も、頼もしい〜!!
まずは今回初めての参加者に過去の活動の映像を見ていただきつつ、オーナー様から今回のワークショップの流れを説明、地元岩座神区長さんの挨拶を挟んで屋根改修班と流しそうめん班、料理班に分かれてのスタートです。
屋根改修班は、紡の一員でもある太田亨さん(太田工務店株式会社)と太田さんに召喚された専門家・依藤瓦店さん(丹波市)が指導。今にも頭上に落ちてきそうでドキドキものだった古民家前面の瓦を下ろし、屋根土を下ろし、傷んでいる野地板を除いて張り直し、同じく傷んでいる垂木を差し替えるところまでが午前中の作業です。
使える瓦は再利用するので、上から投げ捨てる訳にはいきません。前庭に綺麗に並べていきます。足場の上で作業をする人、廃材を上から受け取る人、二手に分かれてさくさくと作業が進みます。午前中はやや曇っていたというものの、暑いです。麦茶がおいしい!しかし暑い…。
一方流しそうめん班は、小さい子どもたちがメイン。前日、いや前々日でしょうか、オーナーさんサイドで真っ二つに割った10m級の青竹を3本、準備していただいておりました(協力は加美区の吉川さんです)。さらに流しそうめん専用の鉄骨の台…鉄骨を3本組み合わせた足に、半円の輪が付いています。低中高、高さが3種類あって、割竹を載せればそのまま流しそうめん台になるという優れもの!これも吉川さんが作られたそうです!いいなこれ!…この台にみんなで竹を乗せて、節を抜き、おそうめんが引っかからないよう紙やすりで内側を磨いていきます。お父さんお母さんのアドバイスを受けながら、子どもたちが一生懸命竹をこすります。節を抜くおじさんたちが大忙しで、とっても時間がかかったみたい。ザラザラのと細かいの、2種類の紙やすりを使って丁寧に仕上げました。
お昼は料理班が暑さに耐えつつ…80人前ですから…揚げても揚げても終わらなかったそうです…地獄ですね…揚げてくださった天麩羅です。からっと揚がった夏野菜のかき揚げとジューシーなミニトマト、甘みのある粒コーンの3種類が、岩座神ワークショップ恒例の棚田米の塩むすびに寄りそっています。美味しい!!塩むすびとの相性最高です。全然油っぽくない!おかわりしたい!元気出るわー。
夢中で食べていると外で賑やかな声が。流しそうめんの始まりです。
岩座神公会堂の駐車場に向けて、棚田の上からおそうめんが流れてきます。青々とした竹の中を冷たいお水と一緒に流れてくるおそうめんは最高です!あっさりしていていくらでも食べられます。
たくさん食べようと流れを堰き止めちゃったお友達もいれば、お腹大丈夫?って思うくらい何度もおかわりしているお友達もいます。みんな笑顔です。満腹になった後は、岩座神の冷た〜い水で川遊び。スイカ割りも楽しかったみたいですよ。
午後の屋根作業班は、瓦葺を行いました。お昼ごはんの後、依藤さんが野地板の上に一部ルーフィングを引き、さらに瓦桟を打ち付けてくださっていました。ここまでで既に14時半過ぎ。そこから練った土をバケツで屋根へ運び、瓦桟と瓦桟の間に伸ばします。まずは軒瓦を、プロが張った丁張りの糸に揃えて屋根土の上に置き、瓦の上部に空いた穴に針金を通し、瓦桟を止めた釘に巻きつけて固定します。
それから軒瓦から順繰りに上へと地瓦を置いていきます。4〜5人が集中しての高所作業。皆さん必要なこと以外は喋りません。振り向くとさらに高いところから棚田の景色が見えるのですが、ひたすら屋根に向かっています。太田さんが「…3時に終わるんやっけ?」と言った時には既に3時半になっていました。
16時ごろまで作業をして、南東側の瓦屋根のうち、軒瓦4m、地瓦は1.5m四方ができあがりました。あとはプロに引き継ぎます。
15時ごろには、改修班以外のお子様連れ参加者さまは最後のデザート、黒糖ゼリーを頂きながら、撮影担当の学生さんたちが一生懸命編集してくれた映像で1日を振り返りました。
そして解散後、、しばらくして改修班の皆さんも冷えた黒糖ゼリーを頂き本日の締めとなりました。
夏の岩座神にちびっこたちの笑顔と笑い声が響いた1日でした。