今年2回目となる大掃除・みんなの力でお試し賃貸住宅作りのお手伝い「古民家大掃除大会!」を開催しました。紡は大掃除を行うための団体ではないのですが、今回はたまたまそういった機会が重なって続くことになりました。以前はおくどさんを使ってご飯を炊いたり、そば打ち体験ワークショップなども開催していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大がなかなか沈静化しないので、換気ができて半分屋外での作業となる大掃除のみが実施できているという状況です。
今回の物件は、加美区山口の高台にあるコンパクトな古民家。長年空き家になっていて、一部、壁と屋根が崩れ落ちているところもありますが、躯体そのものはしっかりしているようです。この家の新しいオーナーさんは、「DIY大家」というあまり聞き慣れない大家業をしておられる杉山さん。傷んだ古民家をオーナーが必要最低限のインフラを整備して人が住める状態にし、あとは入居者が自由に手を加えることができるという賃貸物件を提供するという仕組みです。多可町には、移住希望者がお試しで住むことができるお試し住宅が今のところありませんので、こうした賃貸物件を提供してくださるのはとてもありがたいことです。年明けぐらいから改修工事を始めて、来年5月頃に貸し出しを開始する予定とのことです。こうした取り組みが浸透することによって、町内の歴史的な建造物が保全されていけばと願っています。
コンパクトな家にも関わらず、ものすごい量の残置物があったのでダンプ3台分のゴミを捨てましたが、大型の金物などはまだ残っています。ボランティアの皆さんの力を借りて、足の踏み場も無い状態だった室内がすっかりきれいになりました!やはり人の力ってすごいです。とても終わりそうにないと思っていた作業ですが、人の力が集まればこんなことが半日で終わってしまうということを再認識しました。
昼食はオーナーさん夫妻が豚汁とおにぎりを提供してくださり、秋晴れの素晴らしい天気の中でしばしコロナ禍であることを忘れさせてくれる時間を過ごすことができました。参加してくださった皆さま、ありがとうございました。今後は杉山さんがコツコツご自分で修繕されますので時間がかかると思いますが、我々も完成が楽しみです!