【報告】Stay×TAKA「西山」古民家大掃除大会

昨年オープンさせた紡の拠点Stay×TAKA「門前」に引き続き、第2弾となるStay×TAKA「西山」の大掃除大会を実施しました。
これまで紡が手掛けてきた古民家改修や大掃除の中でも最強クラスの痛み具合ですので、室内を歩くだけでもかなり危険。今回は残された家財道具の撤去だけでなく、床としての機能を果たさなくなっている床&床下の構造材もすべて撤去することにしました。

加美区西山の斜面の上に建っている茅葺きトタン引きのコンパクトな古民家ですが、ロケーションは最高です。先日、紡のメンバーで実施した草刈り&チェーンソーでの伐採でようやく家の姿が見えるようになりましたが、おそらく20年ぐらいは空き家になっていたのではないかと思います。

とにかく、室内にあるものをどんどん外に運び出していきますが、昭和の懐かしいものや食器類がたくさん出てきて、その都度手が止まります。大掃除大会をしているといつも思いますが、空き家になって不要物の山のように見えますが、ここには確かに人が生きて生活をしていたという証が残されていて、誰かにとっての大切な場所であったことに違いありません。地域の方がここで青春を過ごされ、子どもたちが修学旅行に行ったときや会社の社員旅行の写真の他、当時の風景などもアルバムに残されていたりするので、多可町の当時の姿を垣間見ることもできます。

台所が一番すごい状態になっていて、部屋の中央が凹んでいるために両側面から食器棚と衣装箪笥(何故か台所に着物のタンスが!)が絶妙なバランスで倒れずにせり出しており、そこからジェンガのブロックを外すように食器が滑り落ちてこないように搬出しました。なかなかスリリングな状態です。

 

すでに半分土に還りつつある畳から余分なナイロンの紐を撤去して、これは今後のおくどさん(かまど)作りワークショップの土の材料として再利用することにしました。
床下からの冷気と隙間風を防ぐためか、畳の上に何重にも絨毯を敷き詰めてありましたので、床下に湿気が溜まり、大黒柱も含めて家の構造材自体もダメになっている状態です。これは素人には手が出せない部分なので、今後の紡&太田工務店のコラボ企画・ガッツリ本気の「大工修行体験」などで修繕してもらい、その後はワークショップ形式で楽しみながらできる部分を皆さんにお手伝いいただきながら改修していこうと思っています。

かなり大変な作業でしたが、大掃除大会に参加してくださった皆さまのおかげで、思っていたよりも随分作業が進み、何とか床を全部撤去することができました!再生して活用するまでにはまだまだ時間はかかると思いますが、今後の展開をお楽しみに!

Stay×TAKA「西山」・ガッツリ本気の「大工修行体験」のお知らせはこちら。

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