紡 —TSUMUGI—発足直後からずっと準備を進めてきた、多可町中野間の古民家改修ワークショップの第一回目が無事に終了しました!
これまでにずっと紡の活動をサポートしてくださっている方に加えて、直前に神戸新聞に告知記事が掲載されましたので、町外からもたくさんのボランティアさんが集まって下さいました。
今回は、まずビフォーの状態を見学させていただき、その後、室内の整理&掃除をしながら廃棄する物と保管しておくものに仕分ける作業、それから、かつて女工さんたちが生活していた寄宿舎の改修作業前の大掃除に取り掛かりました。
寄宿舎の二階は、一部屋根が抜けて雨漏りしている状態でしたので、紡メンバーの大工の指示を受けながら天井板をバールで引き剥がして、次回の床張りの準備のために腐っている畳を撤去しました。これはかなりの重労働だったと思いますが、皆さんホントに一生懸命働いて下さいましたので、一緒に作業に参加してくださった家主さまとお母さまもとても感激しておられました。
寄宿舎以外にも、母屋と奥座敷、蔵など、たくさん部屋がある家ですので、それぞれの部屋から昭和時代の懐かしいものや、我々が見たこともないような物がたくさんあって、あちこちから「かわいい〜」「懐かしい〜」「すごい〜」という声が飛び交っていました。中には、家主さんが子供時代に着ていたという手縫いの洋服もタンスからたくさん出てきて、それがあまりにもかわいかったので参加してくれた子どもさんにプレゼントしてくださるという一場面も!
お昼ごはんは、お楽しみのおくどさんを使って羽釜で炊いた発芽玄米のおにぎりとお味噌汁、そしてきんぴらごぼう&キャベツとニンジンを塩麹で揉み込んだものを頂きました。おくどさんに火が入ると、まさに家にいのちが再び吹き込まれたという象徴のように見えますし、火で炊くご飯は本当に美味しいのでとても盛り上がります。子どもたちも、掃き掃除や荷物運びの他に、おにぎり作りも手伝ってくれました!
この日は関西テレビと神戸新聞の取材が来てくださり、丁寧に取材をして下さいました。関西テレビでは、紡のメンバーで多可町生まれの多可町育ちという若い女性の視線で見た故郷の現状と未来についての特集を組んで下さるようですので、何度かにわたって多可町に足を運んで取材を続けて下さるようです。放送が楽しみです。
午後からも作業は続き、トラック2杯分ぐらいの不用品を運び出しました。皆さんの頑張りのおかげで家の中が随分すっきりして、これから改修作業を行っていくための準備が整いました。
次回はホタルの時期に合わせて6月3日(土)の開催となりますが、その後は月に1回のペースで、基本的に第3土曜日(その都度、ウェブサイトで日程のご確認をお願いします)にワークショップを開催する予定にしています。床板張りや土壁塗りなどの大工仕事に加えて、夏野菜カレー作りやピクルス作りなどの料理体験や古民家でのコンサートの開催なども同時開催で計画していますので、今後のワークショップの企画をお楽しみに!