紡 ―TSUMUGI―

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「岩座神・古民家再生プロジェクト」第一回目【大掃除&手作りゴハン】の報告

約1年前に紡を創設したときから、メンバーの全員がこの古民家だけは何とか壊さずに残して欲しい!と願っていた物件があります。それが、今回ワークショップで大掃除をさせていただいた、加美区岩座神の棚田の上にポツンと建っているこの古民家です。

昨年の大雪と夏の台風でかなりダメージがあったので、「もうダメかな…」と思っていたときに、東京から移住してここでカフェ&宿泊施設を運営したいという若いご夫婦が現れました!我々としても願ってもない申し出でしたので、岩座神集落の皆さんにお繋ぎしたり、今後の改修作業で使えそうな補助金を調べたり、皆でこの取り組みを成功させるために協力をさせて頂きました。

見た目はボロボロですが、まるで天空の孤高の存在のように君臨するこの古民家には、途中からは歩いてしか近寄れないため、必然的に大掃除もすべて人力で車が入れる場所まで手作業で運ぶしかありません。家そのものもかなり傷んでいるので、外と中の境目もなく、壁の一部が無くなっているような状態ですし、残念ながらおくどさんも朽ち果てて完全に崩れてしまっています。
しかし、こうした古民家を見るといつも感じますが、室内のそこかしこに人が生きて生活をしていた証が残されていますので、空き家になって朽ちてしまった家が助けを求めているように見えます。低くて使いにくそうな台所の流し台や、穴が空いてしまった五右衛門風呂など、この場所でずっと生活をしていた人の姿を思い浮かべずにはいれません。「子どもの頃にはここでよく遊んだ」「棚田の上から紙飛行機を飛ばした」と言っておられた集落の皆さんにとっても、朽ち果てるしかないと思われていた家がたくさんの方の手によって生まれ変わっていく姿に、とても感慨深いものがあったのではないかと思います。

当日は素晴らしい天候に恵まれ、参加してくださった皆さんが岩座神の棚田の魅力を存分に堪能して下さったのではないかと思います。なんと53名もの人が集まってくださり、古民家の大掃除班と手分けをして、婦人会の皆さまが参加ボランティアの50人前の岩座神の棚田米を炊いておにぎりを作ってくださり、巨大な鍋でボランティアの高校生たちと一緒に豚汁も作って下さいました。この棚田で採れるお米は、本当に美味しいです!
そしてもう一つのイベントは、炭火で焼いたバームクーヘン作り。竹の木を切って来て、少しずつそれに生地を塗りながら太らせていきます。根気のいる作業でしたが、皆であれこれ試行錯誤しながらとても美味しいバームクーヘンが完成しました!同時に、火の中に濡れ新聞とアルミホイルで包んだ焼き芋も投入しておき、おやつの時間に皆さんにお配りしました。

古民家の大掃除は、不要なものを運び出していると昭和初期の新聞紙が出てきたり、昔の棚田の姿が写っている写真が出てきたりして、途中、何度も手が止まる場面がありましたが、そうした発見も古民家ワークショップの楽しみにひとつでもあります。地元の多可高校の高校生たちも参加してくれましたが、みんな一生懸命働いてくれました。
当日の様子をボランティアの方が撮影して下さり、その場ですぐに編集をして最後の集まりのときに上映してくださいました。その動画がこちらです。

ようやく始まったばかりの改修作業ですが、今後もオーナーさんのご都合に合わせてこの古民家を使ったワークショップなどの取り組みを開催させて頂ければと思っています。
そうして関わってくださった皆さまが多可町や古民家の魅力に気づいてくださり、いつか自分も何かお店をやってみようかな、将来は田舎で生活をしてみようかな…と思ってくださればとても嬉しいです。皆さま、引き続き岩座神の古民家再生プロジェクトをよろしくお願いいたします!

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